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020 女性に便秘が多い理由 アーカイブ

2007年10月09日

「ガマン」しやすい

便秘の悩みというと、男性よりも圧倒的に女性のほうが多いはず。
あなたのまわりを見回してみても、便秘に悩んでいる人は案外多いのではないでしょうか。 

最近ある調査では、女性の3割は便秘薬に頼らなければ出ない便秘症だという報告もあるほどです。

ではなぜ、女性に便秘が多いのでしょう?

「朝、慌しくてトイレにゆっくり行く時間がなかった」
「外出先では落ち着かないから、家に帰ってからゆっくりしよう」

なんとなく便意を感じているのに、生活スタイルを変えられなかったり、羞恥心が先に立ったりして、その場はグッと我慢してしまう……あなたには、そんな経験がありませんか?

実は、この「ちょっとした我慢」こそ、便秘への第一歩。

排便のメカニズムを知れば、なぜ我慢をしたらいけないかは明白です。

うんちが肛門の直前にある直腸まで降りてくると、脳に「うんちを出したい」という便意のシグナルが送られます。

このタイミングでトイレに行けば、少しいきむだけでスルリとうんちを出すことができ、「快便」となります。でも、我慢をしてしまうと、便意のシグナルはスーッと消えてしまい、降りてきた便だけが取り残されることになります。

しかも怖いことに、我慢を繰り返すことによって、便意のシグナルを察知することに、脳が鈍感になってしまうのです!

直腸に便があっても、トイレに行きたいと感じなくなる……これが便秘の始まり。

特に女性は、排便に対する「羞恥心」が強く、いつでもどこでも便意のシグナルに従えない場合があるでしょう。

でも、からだの声をきちんと聞かないと、後でひどく苦しむ結果となります。後悔先に立たずとならないように、我慢の習慣は禁物です。

2007年10月11日

からだの特徴的構造

女性と男性のからだを比べたとき、排便に関して「不利」な条件がいくつかあります。

まず第一に、一般的に女性のほうが筋力が弱いため、腹筋や括約筋が弱い場合が多いことが挙げられます。

便を押し出すためにお腹が力に入らなかったり、最後までいきみきれなかったりするために、便秘がちになってしまうのです。

筋力の弱さに加えて、骨盤の広さも「便秘」を引き起こす誘因のひとつと言えます。

男性と女性の後ろ姿を比べると、女性のほうが腰周辺に丸みを帯びているはず。これは「出産」に対応するためには望ましいことであり、「女らしさ」の象徴でもあるのですが、胃腸にとっては必ずしも良いことばかりではありません。

運動不足や姿勢の悪さなどが手伝って、内蔵周辺の筋力が衰えると、もともと広めの骨盤がさらに押し広げられてしまいます。

すると、本来なら骨盤の上のラインまでに位置する胃を筋肉で支えることができなくなり、下に落ち込んでしまいます。これが、いわゆる下腹ぽっこりの「胃下垂」状態。

胃下垂になれば、当然その下にある腸も圧迫されて、骨盤内にまで入ってきます。骨盤内に落ち込んだ腸は、正常な位置にある腸に比べて曲がりの度合いがきつくなり、便もスムーズに移動しにくくなってしまうのです。

便の滞留時間が長くなることは、すなわち「便秘」。

こうした事態を招かないためには、日頃から腹筋を鍛えたり、正しい姿勢でウォーキングしたりするなど、からだのバランスを整えることを意識するとよいですね。

2007年10月13日

「冷え」やすい

男性に比べて、女性に「冷え体質」の多いことが、これまた便秘に悩む女性を増やす原因となっています。

というのも、慢性便秘のほとんどは、「冷え」によって大腸の機能が低下していることから引き起こされているからです。

では、なぜ、女性のからだは冷えやすいのでしょう?

一番の原因は筋肉の量の少なさです。

体温は、筋肉が動くことによって生まれる「熱」からつくられるもの。ですから、男性よりもからだに占める筋肉の量が少ない女性は、そもそもが冷えやすい体質にあるわけです。そうした体質に運動不足が加わると、さらに筋肉からの発熱が減って、からだが冷えてしまうことになります。

また、女性は生理や妊娠、更年期などホルモンの変化が男性に比べて大きくなります。そのため、からだの機能をつかさどる自律神経が乱れやすく、冷え性になりやすいと言われます。

そのほか、冷房の効きすぎた部屋に薄着で長時間いたり、仕事や人間関係のストレスにさらされたりなど、現代女性は「冷え」を招く要素をたくさん抱えています。

食べ物も重要です。

砂糖、牛乳、酒類、合成添加物、コーヒーなどは、からだを冷やしてしまうもの。

甘いケーキが大好き、外食やお酒を飲む機会が多い、コーヒーを1日に何杯も飲むという女性は、ちょっと控えたほうがいいかもしれません。

実は、便秘だけでなく、「冷えは万病のもと」とも言えるくらい、怖い症状。

冷え性によって、低体温になることで、免疫力が一気に下がります。すると、からだ全体の機能低下を招き、病気と闘うことができなくなってしまうのです。

自分のからだを守るためにも、「便秘対策」と「冷え性改善」はワンセットで考えたいものです。

2007年10月15日

間違ったダイエット

中身はもちろんだけれど、見た目も美しくありたい…それが女性の本音でもありますよね。そんな願いを叶えてくれる、さまざまなダイエット方法が、ちまたには溢れています。
でも、ちょっと待ってください!

あなたが心惹かれたそのダイエットが、実は便秘を招く原因となっているかもしれません。

こんなダイエットはNGというものを、いくつか挙げておきます。参考にしてくださいね。

(1)食べないダイエット

手っ取り早く体重を減らすために、食事を抜いたり、極端に食べる量を減らすのは禁物。とくに朝食を抜くことは、排便のリズムを乱す大きな要因となります。

食事の量が減れば、便のもとになる「食物繊維」の摂取量も減って、便意を感じにくくなります。その結果、腸内に食べカスが長く残って、便秘となってしまうのです。

(2)ひとつの食材に頼るダイエット

生野菜や果物…それ自体は、カロリーも低く、栄養も豊富なものですが、だからと言って、まったく他のものを口にしないのは危険です。

食事はバランスが大切。からだに必要な栄養素がきちんと供給されないと、胃腸はもちろん、全身の機能低下を招きます。

また、生野菜や果物は、からだを冷やす食べ物。その意味でも、必要以上の摂取は、かえって便秘を招くことになってしまうでしょう。

(3)水抜きダイエット

「水を飲んでも太っちゃう」「むくんじゃうから」と、水分を減らすダイエットをしているなら、それは誤りです。

水で太ることはありません。ダイエット中は、食事から摂る水分量も減ってしまうもの。ですから、むしろ意識的に水を摂るようにしたほうがいいでしょう。

「良いうんち」をつくるには、たくさんの水分が必要。また、一杯の水が胃腸を刺激し、便意を起こすことにもなるのです。

2007年10月17日

女性ホルモンの影響

普段はなんでもなくても、「生理前になると便秘がちになる」という女性はいませんか?
実はこれ、女性ホルモンの分泌が影響しているのです。

「女性ホルモン」には排卵の準備を進める「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と排卵を抑制する「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の二種類があります。

基礎体温をつけているとわかりやすいですが、排卵が起こると女性の体は高温期に入り、「黄体ホルモン」の分泌が盛んになります。これが、だいたい生理開始の2週間くらい前にあたります。

「黄体ホルモン」が分泌されると、大腸の水分吸収が盛んになって、便に含まれる水分量が低下します。そうなると、便を押し出すぜん動運動も弱くなり、普段より便秘状態になりやすいわけです。

さらに、生理前症候群(PMS)などを併発して、心身がストレスにさらされると、便秘症状をさらに悪化させる可能性も。

生理前症候群は、ホルモンバランスが崩れることによる、自律神経の乱れが原因と言われています。便通と自律神経は深く関係しており、こころの不調も便秘症状の悪化の引き金となってしまうのです。

ただ、便秘症状もPMSも生理開始後にはおさまってくるはず。

生理開始後3日目くらいからは、今度は「卵胞ホルモン」の分泌が盛んになり、新陳代謝も活発になってきます。このホルモンの働きで水分や老廃物の排泄が促されることになり、便秘症状も徐々に改善されていくことでしょう。

心身がデリケートになる「黄体期」には、普段以上に、バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけること。それが、便秘回避にもつながるのです。


2007年10月19日

妊娠・出産の影響

「便秘」は、妊娠中に悩まされるトラブルの上位にも挙がってくるものです。

この原因も、「黄体ホルモン」の分泌にあります。とくに妊娠初期は「黄体ホルモン」の分泌が盛んになり、腸の機能が低下して便秘を招きやすくなるのです。

そういうと、まるで「黄体ホルモン」は悪者のようですが、これが分泌されなければ、妊娠の維持は出産はできません。受精卵を子宮の中に着床させ、新しい命をはぐくむために、女性のからだにとっては、とても大切なホルモンといえるのです。

妊娠中・後期に入ると、大きくなった子宮に圧迫された腸が、これまた出産に備えて広がった骨盤の中に落ち込んで、機能低下を招きやすくなります。

加えて、妊娠が進むと、「いきむ」ことに慎重になります。便秘がちでうんちが硬くなりやすい時期なのに、思いきりいきめないため、さらに症状を悪化させてしまうのです。

ただでさえお腹が張る妊娠時の便秘は苦しいもの。でも、この時期に自己判断で市販の便秘薬を服用することは禁物です。

食生活や運動だけでは改善されないくらい頑固な便秘なら、産婦人科でお薬をだしてもらったほうが安心です。赤ちゃんへの影響も心配されるので、お薬はかならず産婦人科の医師に処方してもらうようにしましょう。

また、出産の際は、赤ちゃんが通るために、最大限に骨盤が広がります。もちろん、産後のからだの回復の中で徐々に戻っていくのですが、妊娠中に太りすぎたり、育児に追われて運動不足になっていたりすると、戻りが悪くなることも。

先ほども触れましたが、広がった骨盤は、腸の陥没を招き、便秘の要因となります。産後はリフォーム下着を着用したり、ストレッチをしたりと、骨盤が戻るのを助けてあげるといいですね。

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