メイン

030 便秘のタイプを知ろう アーカイブ

2007年10月21日

弛緩性便秘

「慢性・習慣的」に便秘に悩んでいるというあなたは、「弛緩性(しかんせい)便秘」の可能性が高いでしょう。

弛緩性便秘かどうかを判断するために注目したいのは、「お腹」と「便」。

「弛緩」という言葉が表すとおり、このタイプの便秘の人は腸がだらりと垂れ下がっていて、下腹がぽっこり出ている場合が多くなります。

また、便は水分が少なくて硬く、色は黒っぽくなります。

弛緩性便秘のメカニズムの特徴は、排出されない便が腸全体に溜まってしまうこと。

正常な排便のある人では、未消化の便が大腸の上の部分にあるだけで、中盤以降は空っぽになるはず。でも、弛緩性便秘になると、腸が空っぽにならないのです。

これは、腸の筋力が衰えているため、便を前へ押し出そうとする大腸のぜん動運動が弱くなり、食物が腸内に長く滞留するため。

大腸が水分を吸収してしまうのに、排便まで道のりがスムーズでなく時間がかかるので、カチカチに硬い便がつくられてしまい、便秘となるのです。

弛緩性便秘の主な原因は、運動不足による筋力の衰えや食物繊維の摂取不足が考えられます。高齢者、あるいは虚弱体質やお産回数の多い女性に多く見られるのも特徴です。

ここまでに当てはまる要素のある人は、この便秘に応じた対策をとると良いでしょう。

対策1⇒トイレにゆっくり座る時間をつくる。

出なくても構わないので、まずは「排便」を意識する時間を15分ほど持つこと。

対策2⇒腹式呼吸でストレッチをする。

血行を促進することで、内側から腸の動きを活発化。同時にお腹をねじったり、腸の周辺をマッ サージするなど、外側からの刺激を加えることも。

対策3⇒食事で食物繊維やオリゴ糖をとる。

大腸のぜん動運動を活発化します。


2007年10月23日

直腸性便秘

弛緩性便秘と同じく「慢性・習慣的」で腸に便が滞留してしまうタイプに「直腸性便秘」というのもあります。

直腸とは、大腸のいちばん終わりにある、肛門に近いところ。最後に便が到着して、からだの外に排出されるのを待つ場所です。

通常、便が直腸まで下りてくると便意が起こるのですが、このタイプの便秘の人は直腸の神経が鈍くなっていて、便意のシグナルが脳へ届きません。

したがって、排便されないまま、直腸付近に便が溜まり、これが硬い栓となって、肛門を塞いで便秘となってしまうのです。

では、なぜ、便意のシグナルが脳に届かなくなってしまうのでしょう?

あなたは、朝忙しかったり、トイレに自由に行けない環境の仕事だったりして、「うんちがしたい!」と思っても、我慢していませんか?

もし、そうなら、直腸性便秘になっている可能性が高いといえます。

便意が起こっても、すぐに排便できず、我慢してしまうことを繰り返すと、このタイプの便秘を引き起こしやすくなります。

また、病気や高齢で浣腸に頼らざるを得ない場合もあるかもしれませんが、浣腸のしすぎも、便意のシグナルを鈍らせる要因となるので、注意が必要です。

そのほか、痔を患っている人も、最後のひといきみができず、直腸付近に便を溜め込んでしまいがち。逆にいえば、頑固な便秘が原因で肛門付近が傷つき、痔になる場合もあります。その意味でも、便秘改善が痔の予防にもなるといえるでしょう。

このタイプの便秘も、対策は弛緩性便秘の場合と同じです。生活習慣の改善と、食生活とストレッチ…この3点セットで頑張ってみてくださいね。

2007年10月25日

けいれん性便秘

同じく「慢性・習慣的」な便秘ですが、これまでに紹介した2つと少しタイプが違うのが、「けいれん性便秘」と呼ばれるものです。


・排便時に強い腹痛を伴う
・コロコロとした小さく硬い便が出る
・下痢と便秘を繰り返す

こうした症状がある場合は、「けいれん性便秘」といえます。今、若い女性の間では、このタイプの便秘が増えているようです。それだけ、仕事や家事、育児に忙しくしているということかもしれませんね。

「弛緩性便秘」と「直腸性便秘」が、大腸が鈍感なために起こる便秘だとするなら、この「けいれん性便秘」はむしろ大腸が過敏に働きすぎるために起こるものといえます。

いずれにしても、排便に大きくかかわる自律神経がうまく働かないと便秘になることに変わりはありません。ただ、ストレスが原因の「けいれん性便秘」は、他の2つのタイプの便秘とは改善策が異なることに注意しましょう。

大腸が過敏になり、ピリピリとした緊張状態にある場合、お腹に刺激を与えるようなストレッチや食事は禁物。

イメージとしては、腸をやさしくいたわるような行動を心がけるようにしましょう。

対策1⇒何よりも心がけるのはリラックス。
    
気分を落ち着かせるラベンダーの精油を使ったアロマテラピーや好きな音楽を聴くなどしてみましょう。

対策2⇒気持ちもからだも緩める腹式呼吸。
    
ラクな姿勢で椅子に腰掛けて、あるいは仰向けに寝て、ゆっくりと深い呼吸をすることで自律神経の働きを整えます。

対策3⇒水溶性の食物繊維の摂取。
    
海藻類やこんにゃくなど、腸を刺激しない食物繊維で、便通を整えましょう。

2007年10月27日

急性・一過性の便秘

普段は便秘に悩んだことなどなく、腸の機能に問題のない人でも、さまざまな要因が重なって、一時的な便秘に悩まされることがあります。

「慢性・習慣的な便秘」に対して、このタイプの便秘を「急性・一過性の便秘」と呼びます。原因となっている要素が取り除かれれば、便秘症状も改善するのが特徴です。

では、「急性・一過性の便秘」を引き起こすのは、どのような場合でしょうか?
主に次のような要素が考えられます。

・旅行に出たり、引越しや結婚など、環境・生活スタイルの変化によって身体的ストレスを受けたとき

・外食が続いた、あるいはダイエットによる偏食で、便の成分となる食物繊維の摂取が少ないとき

・激しい運動などで大量の汗をかき、体内の水分量が極端に不足したとき

・ケガや病気などで寝たきりの状態のため、腸の運動機能が低下しているとき(腸には直立することで動き出す働きがあります)

・抗生物質など薬の副作用


こうしてみると、からだが急激な変化にさらされることが、便秘を引き起こしていることがわかるでしょう。それだけ、腸というのは敏感な臓器なんですね。

「急性・一過性」とはいえ、油断は禁物です。なぜなら、便秘状態を長く続けていては、結局は腸に便が長く滞留することになり、大腸のぜん動運動を鈍らせる慢性便秘に転化してしまうことが考えられるからです。

「腸の機能が弱っているな」と感じたら、なぜそうなってしまったのかを見極めて、早めの対策を講じることが大切といえるでしょう。

About 030 便秘のタイプを知ろう

ブログ「便秘解消ナビ」のカテゴリ「030 便秘のタイプを知ろう」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリは020 女性に便秘が多い理由です。

次のカテゴリは040 便秘が招く美容・健康トラブルです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35