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050 便秘が招く怖い病気 アーカイブ

2007年10月13日

便秘の女性の隠れた悩み…それは「痔」です。

便秘になると、水分の少ない硬い便を出さなければならないため、自然と強くいきむことになります。ただでさえ排便時の腹圧は、立っているときの3~6倍といいます。便秘の便を出すにはさらに力がかかるわけですから、肛門の周辺がうっ血して、切れたり腫れたりする危険が。そうすると、痔になるわけです。

直接的な原因としては、便秘や下痢などの排便障害によるものですが、おおもとをたどれば、便秘を招くような食生活や運動不足など、生活習慣が大きく影響しての発症。

痔はクセになりやすいともいいます。薬にばかり頼る対処療法ではなく、自分の生活習慣を見直して、再発を防止していきたいですね。

発熱や膿みを伴う痔や脱肛した場合は、病院に行かなくてはなりませんが、そのほかの痔なら、自宅でセルフケアができます。

以下を参考にしてくださいね。

(1)肛門を温める

肛門周辺の血流を良くして、筋肉の緊張を緩めるために、湯船にゆっくり浸かると即効性があります。使い捨てカイロをタオルで巻いて、肛門に当ててもOK。

(2)肛門の筋トレ

便を押し出す「肛門括約筋」を鍛えるトレーニングをします。立った状態で、息を吸いながら3秒ほど肛門をキュッと締め、その後3秒ほど緩めるのを繰り返します。1日に5分間以上行なうと効果的。脱肛を予防できます。

(3)市販薬の力を借りる

注意点は、痔の種類によって使い分けをしたいこと。腫れのひどいいぼ痔なら、炎症を抑えるステロイド成分は入ったものを選びましょう。逆に、切れ痔の場合はステロイドの入っていないものが適しています。ステロイドには傷の治りを妨げる作用があるからです。

ただし、いずれの市販薬も1~2週間の使用にとどめ、効果がないようなら病院での診察を受けるようにしましょう。

2007年11月06日

大腸がん

「便秘」という症状自体は、病気ではありません。

でも、「便秘」を放置しておいては病気の原因になりますし、「普段と違った便」には気付かない病気のサインが隠れていることもあります。

腸の病気の代表的なものといえば、「大腸がん」です。

食生活の欧米化による脂肪過多、肉食への偏りによって、腸に負担がかかり、消化・吸収が遅れていきます。すると、腸内に便が長く溜まり、「活性酸素」が発生して、細胞のDNAを傷つけて、ポリープやがんをつくることになるのです。

腸の不調を見極めるには、次の3点に注目してみましょう。


・最近、便が細くて短くなった
・便に血液や粘液がついている
・便秘と下痢を頻繁にくり返す


こうした点に思い当たることがある人は、一度病院で診察を受けてみたほうがいいかもしれません。

便が細くて短いということは、腸内に排泄されずに残っている便のある可能性があります。この場合、腸の炎症や大腸にポリープ(腫瘍)があって、便の出口が狭くなり、排泄されにくくなっているのかもしれません。

ポリープが良性なら安心ですが、ガン化している場合も考えられます。

いずれにせよ、便と一緒に粘液や血液が排出されたら、腸の中に出血などの原因があると思われるので、専門医の検査を受けてみることです。

血便は痔と勘違いしやすいので、注意して観察しましょう。暗赤色の血液が便に混じったり、黒い血の塊が出たりなどの特徴があれば、がんが疑われます。

でも、いたずらにがんを怖がる必要はありません。

大腸がんは、定期的に大腸の内視鏡検査をして、ポリープがあればすぐに切除することで、早いうちに対処することが可能だからです。

また、大腸がんは胃がんや肺がんなどに比べ成長が遅く、リンパ節への転移なども少ないため、早期発見もしやすいもの。

気になる人は、自覚症状がなくても、定期的な検査を受けるようするといいですね。

2007年11月07日

乳がん

女性特有の病気にも、便秘が関連している可能性があります。

アメリカで行なわれた二つの研究結果をご紹介します。

(1)7702人の25歳以上の米国人女性にお通じに関するアンケートを行ない、約10年後に   健康診断を受けた結果、123人から乳がんが見つかったといいます。

   お通じの状態と乳がんの関係を調べたところ、排便頻度の少ない人ほど(週4回    未満)、また便が硬い人ほど、発症率が高かったそうです。

(2)アメリカのカリフォルニア大学からの報告で、1481人の女性を対象に排便に関する   調査と健康診断を行ないました。
   
   すると、排便が1日1回ある人では約20人に1人、週2回以下の人では、約4人に   1人の割合で、乳がんに移行しやすい異常細胞を持っていることがわかったそうで   す。

これは、あくまでアメリカでの調査報告ですが、乳ガン患者は日本でも増加傾向にありますし、発症も低年齢化しています。

「まだ若いから安心」とは言えないんですね。

便秘との関係はまだ不確かな部分もありますが、これも大腸がんと同じく、食生活の欧米化に原因があると考えられます。

食事で脂肪を多く摂ることで、消化・吸収を助けるために腸内に胆汁が多く分泌されます。便が長く滞留している腸内の細菌は、悪玉菌が優勢になりますが、この悪玉菌が胆汁を化学変化させ、発ガンを促す物質がつくられることになるのです。

この発ガン作用を持つ物質が、腸に悪さをすれば大腸がんに、乳腺に悪さをすれば乳がんになるという説が有力といえます。

そのほかの乳がんリスクに加えて、便秘体質の人は、定期健診を受けるなど早め早めのチェックが必要かもしれませんね。

<乳がんリスク>

・12歳以下で初潮があった人(乳がん発生率:約2~3倍)
・55歳以上で閉経した人(乳がん発生率:約2~3倍)
・35歳以上で初産を経験した人(乳がん発生率:約1.2倍)
 ※24歳以下で初産の経験のある人のほぼ2倍の発生率
・授乳経験のない人(乳がん発生率:約2.5~3倍)
・標準体重を2割以上超えている、肥満の人
・避妊薬ピル、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンを常用している人

2007年11月09日

肝機能障害

大腸には、100種類以上もの細菌が棲んでいると言われますが、この中には善玉菌もあれば、悪玉菌もあります。

ビフィズス菌などの善玉菌が腸内に増えれば、便秘を解消し、美容や健康に良い影響を与え、免疫力もアップします。

一方、ウェルシュ菌などの悪玉菌が増えると、便秘がちになり、各種生活習慣病や老化を促進することがわかっています。

新生児の腸内は、善玉菌であるビフィズス菌が90%以上を占めるといわれています。産まれたばかりの赤ちゃんのウンチを見たことがあればわかると思いますが、色が黄色く酸っぱいような臭いがするだけで、悪臭はしません。消化物が上手に「発酵」しているんですね。

でも、大人になるにつれて、腸も老化していきます。自然老化はある程度仕方ありませんが、そこに食生活や生活習慣の乱れが加わると、実年齢以上に腸内環境の悪化を招いてしまうのです。

問題は、便秘の際に増加する悪玉菌が、腸内にある消化物の「腐敗」を促進すること。つまり、長時間滞留した便の腐敗が進むと、有害物質を排出するようになり、全身の健康にダメージを与えていくわけです。

腸内に有害物質が増えて、大きなダメージを受けるのが肝臓。

肝臓は大切な解毒器官でもあるため、この機能が低下すると、大変具合が悪いといえます。

腸内に便が溜まると、そこから発生する有害物質が血液中へと入り込みます。この汚れた血液は肝臓へ送り込まれて、そこで解毒作用が行われることになるのですが、あまりにも有害物質が多く含まれると、肝機能に負担がかかることになってしまいます。

便秘状態が長引き、肝機能が酷使されると、次第に肝機能障害を招きます。血液の浄化が進まないまま、有害物質が肝臓に溜まり、肝炎や肝硬変のリスクを増大させることになるのです。

2007年11月11日

腎機能障害

体内の解毒器官といえば、ほかにも思い浮かぶ器官があるのではないでしょうか?
そう、腎臓です。便秘は、この腎機能にもダメージを与えます。

長く腸内に滞留した便から発生した有害物質は、肝臓で解毒処理をされた後、最終的には腎臓を通って排泄されることになるからです。

腎臓は、ご存知のとおり、体内の老廃物をろ過して、尿として排泄するプロセスを担う器官。通常1日に170リットルもの血液をろ過して、体内の老廃物を排泄しています。

便秘とは、老廃物という“ゴミ”が体内に山積している状態。つまり、体という“町内”をよりきれいに保つためには清掃車の通る回数を増やさなければならないように、体をきれいに保つために、老廃物を含んだ血液が何回も腎臓に回収されることになり、ろ過能力が酷使されてしまうのです。

さて、腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。 便秘によって腎機能が低下すると、からだ全体のバランスが崩れてしまうことを理解しておいてくださいね。

(1)体内の水分や電解質の調節
腎臓でろ過された水分の99%は、体の中に再吸収されます。この働きにより体液の濃度や量・pHの調節が行なわれ、一定に保たれます。腎機能が低下すると、恒常性が崩れ、さまざまに不調をきたすことになります。

(2)造血ホルモンの分泌
血液中の赤血球は、腎臓から分泌されるホルモンが骨髄にはたらきかけてつくられています。腎臓病が進行すると、この造血ホルモンの分泌が低下し、貧血症状が現れるといわれています。

(3)血圧の調節
腎臓はレニンと呼ばれる一種の酵素を分泌し、血管を収縮させて血圧を上げる働きを持つ物質をつくりだします。腎臓病になるとレニンの分泌が多なるため血圧が高くなります。

(4)効力のあるビタミンDの生産
骨の主成分であるカルシウムを骨に沈着させる時に必要なビタミンD。でも、ビタミンDは体にとって有効な「活性型」にならないとうまく働いてくれません。その活性化されたビタミンDをつくっているのも腎臓です。腎臓が悪くなると、この生産量が低下するので、骨が弱くなるなどの症状が出てきます。

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