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090 便秘薬の種類と効能 アーカイブ

2007年12月13日

腸を刺激して出す便秘薬

便秘を解消するには、食生活の改善や運動といったことを積み重ねていくことが大切ですが、それだけではなかなか目に見えて効果が上がらない場合もあります。

ヨーグルトや食物繊維をとり、ストレッチやマッサージをするといった努力をした上で、4~5日もうんちが出ないようなときは、薬に頼ることも考えたほうがいいかもしれません。

ただ、便秘薬は含まれる成分によって効き方が異なり、副作用もあったりするので、そのあたりをしっかり理解して選ぶことが大切です。

市販の便秘薬の中で主流を占めるのは、腸を直接刺激してぜん動運動を起こさせるタイプの「刺激性下剤」と呼ばれるもの。粘液の分泌を促進することで、うんちを外に出します。

日本人の便秘は、腸のぜん動運動が衰えた「弛緩性便秘」が多いため、店頭に売られている便秘薬のほとんどが、このタイプとなっています。

広く知られているのは「コーラック」や「センナ」「大黄(だいおう)」など。

生薬と言われる植物成分や漢方成分が含まれるので、からだにやさしいと思っている人がいるかもしれませんが、実がかなり強く腸を刺激する作用があります。

もちろん、だからこそ、ダラリと垂れ下がって便が進んでいかない腸にも即効性が期待でき、排便を起こすことができるわけですが、強い効果のある薬には、副作用もあるのが現実です。

腸への刺激が強いため、便意と同時に腹痛を伴う場合があります。飲むタイミングを間違えると、突然の便意と腹痛に苦しんでしまう可能性もあり得るので注意しましょう。

また、連続使用すると腸が刺激に慣れて、服用が習慣化したり、効き目が薄れたりすることも。

こうなると、

「薬を飲まないと出ないのではないか」
「飲む量が足りないのではないか」

という不安が常につきまとい、結果として、薬の量が増えてしまったり、止められなくなったりしてしまうわけです。

でも、この刺激性下剤の常用は、絶対にしてはいけません。

というのも、腸の内側の皮膚と便との摩擦が過度に続くことによって、無理に働かされた腸は疲弊してしまうからです。

具体的には、摩擦による刺激からからだを守ろうとメラニンの分泌が増えて、腸壁が色素沈着を起こして黒くなったり、腸内の粘膜が固くなってポリープができやすくなったりする可能性があります。

便秘薬は、あくまで一時的に便秘を解消するもの。とりあえず溜まった便を出すという目的で使用しましょう。

その後は、食事や生活習慣を見直し、「便秘体質の改善」あるのみです!

2007年12月15日

便を柔らかくして出す便秘薬

「刺激性下剤」のほかに、水酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムを主成分とする「塩類下剤」と呼ばれるタイプの便秘薬があります。

腸内に便が溜まると、粘膜から便の水分がどんどん吸収され、便のカサが減るとともに、固くなってしまいます。

こうなると、腸にうまく刺激が伝わらず、便が先へと押し出されません。いわゆる、「フン詰まり状態」を引き起こしてしまうのです。

ここでマグネシウムを含む便秘薬を飲むと、腸内の浸透圧が高まり、便の水分が粘膜に吸収されるのを防ぐことができます。

腸内に水分が溜まることで、便も水分を含んで柔らかくふくらみ、排便を促せるので、自然に近いメカニズムでお通じを回復することができるのが特徴です。

便秘薬の中でも、腸への負担が軽いので、ストレス性の便秘(けいれん性便秘・過敏性腸炎)に向いていると言えます。

ストレス性の便秘の場合は、絶対に「刺激性下剤」は使わないように!
ただでさえ自律神経が乱れているところへ、強烈な刺激を加えては、さらに症状の悪化を招く危険があります。

また、塩類下剤は穏やかに腸に作用するので、習慣化しにくいのも嬉しい点です。腹痛などの副作用も少ないようです。

主な商品には、「スラーリア」や「スイマグ」などがあります。液体のものが多く、症状に合わせて飲む量を少しずつ調節できるのも、初心者には向いているでしょう。

イメージとしては、「濃いにがり水」と思ってください。海水を原料とする「にがり」も、主成分はマグネシウム。にがりと言えばダイエットに結びつけられることが多いですが、摂取すると便が緩くなる効果もあります。

にがりにはクセがありますが、便秘薬のほうは飲みやすいように果汁を入れるなどの工夫をしている商品も多いので、自分の好みに合ったものを探すといいですね。

ただ、出るうんちはかなり柔らかめになりますし、いつそのタイミングが来るかわからないので、できれば休日などに服用したほうが安心と言えそうです。

2007年12月17日

自分でできる浣腸

何日もうんちが出ていない場合、口から服用する薬だけでは、まったく効果が見られない場合もあるでしょう。

こうしたときは、肛門に近い直腸に溜まった便から水分がなくなってカチカチに硬くなり、「栓」となって出口を塞いでいる可能性があります。

そうなっては、どんな下剤で中から腸に刺激を与えても、肝心のうんちは出てきません。そればかりか、出口のないところで腸のぜん動運動だけが活発化するため、かえっておなかが痛くなって苦しむ結果にも。

ここまで悪化した便秘には、「浣腸」の出番です。より腸に近い肛門からの刺激で排泄を促すのが効果的です。

「肛門」からの液体注入のため、若い女性の場合、「浣腸」というのは抵抗があるかもしれません。

でも、腹痛も起こりにくく、何よりもすぐに結果が出るので、便秘薬のように服用後「いつ便意が来るか」気にする必要がないのがメリットです。便秘薬ではダメだったという人は、是非一度試してみることをオススメします。

医療機関でもやってもらえますが、市販のものもあるので、“自宅でこっそり”も可能です。

手軽にできるスポイト式の「イチジク浣腸」は、腸壁をすべりやすくし、便を柔らかくして排便を促す「グリセリン」を配合してあります。また、注入による刺激で、腸のぜん動運動を高めるので、すぐにやってくる便意に慌てないよう、トイレに駆け込める状況で使用しましょう。

便秘の程度によって内容量を選べること、数百円と比較的安価なことから、試しやすいと言えます。

使用に関しては、以下の点に注意すると、うまくいきます。

・無理に挿入すると、直腸の粘膜を傷つける恐れがあるので、ゆっくりと慎重に注入すること。

・容器のまま40℃くらいのお湯につけて、薬剤を人肌にあたためてから使うと、違和感が少ない。


浣腸で、腸を空っぽにリセットしたら、今度こそ便秘知らずのキレイな腸を目指しましょう! そのためには、腸に良い食事と運動が基本です。便秘解消法の章を参考に、健康な腸を取り戻してくださいね。

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