腸を刺激して出す便秘薬
便秘を解消するには、食生活の改善や運動といったことを積み重ねていくことが大切ですが、それだけではなかなか目に見えて効果が上がらない場合もあります。
ヨーグルトや食物繊維をとり、ストレッチやマッサージをするといった努力をした上で、4~5日もうんちが出ないようなときは、薬に頼ることも考えたほうがいいかもしれません。
ただ、便秘薬は含まれる成分によって効き方が異なり、副作用もあったりするので、そのあたりをしっかり理解して選ぶことが大切です。
市販の便秘薬の中で主流を占めるのは、腸を直接刺激してぜん動運動を起こさせるタイプの「刺激性下剤」と呼ばれるもの。粘液の分泌を促進することで、うんちを外に出します。
日本人の便秘は、腸のぜん動運動が衰えた「弛緩性便秘」が多いため、店頭に売られている便秘薬のほとんどが、このタイプとなっています。
広く知られているのは「コーラック」や「センナ」「大黄(だいおう)」など。
生薬と言われる植物成分や漢方成分が含まれるので、からだにやさしいと思っている人がいるかもしれませんが、実がかなり強く腸を刺激する作用があります。
もちろん、だからこそ、ダラリと垂れ下がって便が進んでいかない腸にも即効性が期待でき、排便を起こすことができるわけですが、強い効果のある薬には、副作用もあるのが現実です。
腸への刺激が強いため、便意と同時に腹痛を伴う場合があります。飲むタイミングを間違えると、突然の便意と腹痛に苦しんでしまう可能性もあり得るので注意しましょう。
また、連続使用すると腸が刺激に慣れて、服用が習慣化したり、効き目が薄れたりすることも。
こうなると、
「薬を飲まないと出ないのではないか」
「飲む量が足りないのではないか」
という不安が常につきまとい、結果として、薬の量が増えてしまったり、止められなくなったりしてしまうわけです。
でも、この刺激性下剤の常用は、絶対にしてはいけません。
というのも、腸の内側の皮膚と便との摩擦が過度に続くことによって、無理に働かされた腸は疲弊してしまうからです。
具体的には、摩擦による刺激からからだを守ろうとメラニンの分泌が増えて、腸壁が色素沈着を起こして黒くなったり、腸内の粘膜が固くなってポリープができやすくなったりする可能性があります。
便秘薬は、あくまで一時的に便秘を解消するもの。とりあえず溜まった便を出すという目的で使用しましょう。
その後は、食事や生活習慣を見直し、「便秘体質の改善」あるのみです!