弛緩性便秘と同じく「慢性・習慣的」で腸に便が滞留してしまうタイプに「直腸性便秘」というのもあります。
直腸とは、大腸のいちばん終わりにある、肛門に近いところ。最後に便が到着して、からだの外に排出されるのを待つ場所です。
通常、便が直腸まで下りてくると便意が起こるのですが、このタイプの便秘の人は直腸の神経が鈍くなっていて、便意のシグナルが脳へ届きません。
したがって、排便されないまま、直腸付近に便が溜まり、これが硬い栓となって、肛門を塞いで便秘となってしまうのです。
では、なぜ、便意のシグナルが脳に届かなくなってしまうのでしょう?
あなたは、朝忙しかったり、トイレに自由に行けない環境の仕事だったりして、「うんちがしたい!」と思っても、我慢していませんか?
もし、そうなら、直腸性便秘になっている可能性が高いといえます。
便意が起こっても、すぐに排便できず、我慢してしまうことを繰り返すと、このタイプの便秘を引き起こしやすくなります。
また、病気や高齢で浣腸に頼らざるを得ない場合もあるかもしれませんが、浣腸のしすぎも、便意のシグナルを鈍らせる要因となるので、注意が必要です。
そのほか、痔を患っている人も、最後のひといきみができず、直腸付近に便を溜め込んでしまいがち。逆にいえば、頑固な便秘が原因で肛門付近が傷つき、痔になる場合もあります。その意味でも、便秘改善が痔の予防にもなるといえるでしょう。
このタイプの便秘も、対策は弛緩性便秘の場合と同じです。生活習慣の改善と、食生活とストレッチ…この3点セットで頑張ってみてくださいね。