普段は便秘に悩んだことなどなく、腸の機能に問題のない人でも、さまざまな要因が重なって、一時的な便秘に悩まされることがあります。
「慢性・習慣的な便秘」に対して、このタイプの便秘を「急性・一過性の便秘」と呼びます。原因となっている要素が取り除かれれば、便秘症状も改善するのが特徴です。
では、「急性・一過性の便秘」を引き起こすのは、どのような場合でしょうか?
主に次のような要素が考えられます。
・旅行に出たり、引越しや結婚など、環境・生活スタイルの変化によって身体的ストレスを受けたとき
・外食が続いた、あるいはダイエットによる偏食で、便の成分となる食物繊維の摂取が少ないとき
・激しい運動などで大量の汗をかき、体内の水分量が極端に不足したとき
・ケガや病気などで寝たきりの状態のため、腸の運動機能が低下しているとき(腸には直立することで動き出す働きがあります)
・抗生物質など薬の副作用
こうしてみると、からだが急激な変化にさらされることが、便秘を引き起こしていることがわかるでしょう。それだけ、腸というのは敏感な臓器なんですね。
「急性・一過性」とはいえ、油断は禁物です。なぜなら、便秘状態を長く続けていては、結局は腸に便が長く滞留することになり、大腸のぜん動運動を鈍らせる慢性便秘に転化してしまうことが考えられるからです。
「腸の機能が弱っているな」と感じたら、なぜそうなってしまったのかを見極めて、早めの対策を講じることが大切といえるでしょう。