「下痢」は「便秘」と対極にあるように考えるかもしれません。でも、腸の機能の低下という面からいえば、「便秘」と似た部分もあります。
実際、「下痢」と「便秘」を繰り返すタイプの便秘症状もあるので、そうした場合は、様子を見て、適切な改善方法を探る必要があるでしょう。
下痢には、一時的なものと慢性的なものがあります。
2~3日で症状が改善されたのであれば、水分の取りすぎや腸が疲れているだけなので、特に心配はいりません。
でも、慢性的に下痢の症状があり、良くなったり悪くなったりという場合は、ストレス性の腸炎が考えられます。
いわゆる「過敏性腸症候群」と呼ばれるものがそれ。
心身がストレスにさらされると、交感神経が緊張します。そうなると体温が下がって、排出のために必要な腸のぜん動運動が乱れ、便秘となります。この場合、便秘は、からだに無理がかかっていることの表れとも言えます。
便秘が続いた後に、下痢が起こるのは、実はからだがラクな状態に戻ろうとする好転反応。
「下痢」という形で腸が動き出し、便秘が解消されると、体温が上がり始めます。つまり、副交感神経が優位になり、からだがリラックス状態になるということ。
だから、お腹が痛いしトイレが近くなって辛いからと、下痢を無理に止めないほうがいいという、専門家の意見もあります。
薬を飲んだら一時的に止まっても、また便秘を引き起こし、同じことの繰り返しとなります。からだにもともと備わっている「自然治癒力」はスゴイもの。腸の調子を治すためには、むしろ「下痢」は歓迎すべき状態と言えるかもしれませんよ。