女性特有の病気にも、便秘が関連している可能性があります。
アメリカで行なわれた二つの研究結果をご紹介します。
(1)7702人の25歳以上の米国人女性にお通じに関するアンケートを行ない、約10年後に 健康診断を受けた結果、123人から乳がんが見つかったといいます。
お通じの状態と乳がんの関係を調べたところ、排便頻度の少ない人ほど(週4回 未満)、また便が硬い人ほど、発症率が高かったそうです。
(2)アメリカのカリフォルニア大学からの報告で、1481人の女性を対象に排便に関する 調査と健康診断を行ないました。
すると、排便が1日1回ある人では約20人に1人、週2回以下の人では、約4人に 1人の割合で、乳がんに移行しやすい異常細胞を持っていることがわかったそうで す。
これは、あくまでアメリカでの調査報告ですが、乳ガン患者は日本でも増加傾向にありますし、発症も低年齢化しています。
「まだ若いから安心」とは言えないんですね。
便秘との関係はまだ不確かな部分もありますが、これも大腸がんと同じく、食生活の欧米化に原因があると考えられます。
食事で脂肪を多く摂ることで、消化・吸収を助けるために腸内に胆汁が多く分泌されます。便が長く滞留している腸内の細菌は、悪玉菌が優勢になりますが、この悪玉菌が胆汁を化学変化させ、発ガンを促す物質がつくられることになるのです。
この発ガン作用を持つ物質が、腸に悪さをすれば大腸がんに、乳腺に悪さをすれば乳がんになるという説が有力といえます。
そのほかの乳がんリスクに加えて、便秘体質の人は、定期健診を受けるなど早め早めのチェックが必要かもしれませんね。
<乳がんリスク>
・12歳以下で初潮があった人(乳がん発生率:約2~3倍)
・55歳以上で閉経した人(乳がん発生率:約2~3倍)
・35歳以上で初産を経験した人(乳がん発生率:約1.2倍)
※24歳以下で初産の経験のある人のほぼ2倍の発生率
・授乳経験のない人(乳がん発生率:約2.5~3倍)
・標準体重を2割以上超えている、肥満の人
・避妊薬ピル、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンを常用している人