体内の解毒器官といえば、ほかにも思い浮かぶ器官があるのではないでしょうか?
そう、腎臓です。便秘は、この腎機能にもダメージを与えます。
長く腸内に滞留した便から発生した有害物質は、肝臓で解毒処理をされた後、最終的には腎臓を通って排泄されることになるからです。
腎臓は、ご存知のとおり、体内の老廃物をろ過して、尿として排泄するプロセスを担う器官。通常1日に170リットルもの血液をろ過して、体内の老廃物を排泄しています。
便秘とは、老廃物という“ゴミ”が体内に山積している状態。つまり、体という“町内”をよりきれいに保つためには清掃車の通る回数を増やさなければならないように、体をきれいに保つために、老廃物を含んだ血液が何回も腎臓に回収されることになり、ろ過能力が酷使されてしまうのです。
さて、腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。 便秘によって腎機能が低下すると、からだ全体のバランスが崩れてしまうことを理解しておいてくださいね。
(1)体内の水分や電解質の調節
腎臓でろ過された水分の99%は、体の中に再吸収されます。この働きにより体液の濃度や量・pHの調節が行なわれ、一定に保たれます。腎機能が低下すると、恒常性が崩れ、さまざまに不調をきたすことになります。
(2)造血ホルモンの分泌
血液中の赤血球は、腎臓から分泌されるホルモンが骨髄にはたらきかけてつくられています。腎臓病が進行すると、この造血ホルモンの分泌が低下し、貧血症状が現れるといわれています。
(3)血圧の調節
腎臓はレニンと呼ばれる一種の酵素を分泌し、血管を収縮させて血圧を上げる働きを持つ物質をつくりだします。腎臓病になるとレニンの分泌が多なるため血圧が高くなります。
(4)効力のあるビタミンDの生産
骨の主成分であるカルシウムを骨に沈着させる時に必要なビタミンD。でも、ビタミンDは体にとって有効な「活性型」にならないとうまく働いてくれません。その活性化されたビタミンDをつくっているのも腎臓です。腎臓が悪くなると、この生産量が低下するので、骨が弱くなるなどの症状が出てきます。