「刺激性下剤」のほかに、水酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムを主成分とする「塩類下剤」と呼ばれるタイプの便秘薬があります。
腸内に便が溜まると、粘膜から便の水分がどんどん吸収され、便のカサが減るとともに、固くなってしまいます。
こうなると、腸にうまく刺激が伝わらず、便が先へと押し出されません。いわゆる、「フン詰まり状態」を引き起こしてしまうのです。
ここでマグネシウムを含む便秘薬を飲むと、腸内の浸透圧が高まり、便の水分が粘膜に吸収されるのを防ぐことができます。
腸内に水分が溜まることで、便も水分を含んで柔らかくふくらみ、排便を促せるので、自然に近いメカニズムでお通じを回復することができるのが特徴です。
便秘薬の中でも、腸への負担が軽いので、ストレス性の便秘(けいれん性便秘・過敏性腸炎)に向いていると言えます。
ストレス性の便秘の場合は、絶対に「刺激性下剤」は使わないように!
ただでさえ自律神経が乱れているところへ、強烈な刺激を加えては、さらに症状の悪化を招く危険があります。
また、塩類下剤は穏やかに腸に作用するので、習慣化しにくいのも嬉しい点です。腹痛などの副作用も少ないようです。
主な商品には、「スラーリア」や「スイマグ」などがあります。液体のものが多く、症状に合わせて飲む量を少しずつ調節できるのも、初心者には向いているでしょう。
イメージとしては、「濃いにがり水」と思ってください。海水を原料とする「にがり」も、主成分はマグネシウム。にがりと言えばダイエットに結びつけられることが多いですが、摂取すると便が緩くなる効果もあります。
にがりにはクセがありますが、便秘薬のほうは飲みやすいように果汁を入れるなどの工夫をしている商品も多いので、自分の好みに合ったものを探すといいですね。
ただ、出るうんちはかなり柔らかめになりますし、いつそのタイミングが来るかわからないので、できれば休日などに服用したほうが安心と言えそうです。